今朝の朝日新聞(7日)の11面がかなり寒い。
ふだんは新聞なんて一切読まないのですが、北海道のこともあるのでつい購入してしまいました。
さてその11面では、
シドニー大学、
シンガポール国立大学、
ロシア極東国立総合大学、
慶応義塾大学の学長が対談しています(「国際化時代の指導力は?国内外4大学のトップに聞く」)。
環太平洋大学協会の学長会議だって…。何それ?たとえば以下のやりとりですが、むかつく、とか、もうそういうレベルじゃないよね。まさにスキャンダル=醜態。ほんとうに、学生は暴れてもいいし、何やってもいいんだとはっきり納得させられます。
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大学の意思決定が重要になる中で、
学長のリーダーシップはどうあるべきでしょうか?
ブラウン(シドニー大学長)
どの学長もボトムアップの意思決定が大事、と言うでしょうが、おそらくウソをついていますよ(笑い)。[……]いまや大学は巨大なビジネス組織になりつつある。例えば、私の大学なら14豪ドル(約1500億円)の予算規模をもち、6千人近いスタッフを抱える。
学長は最高経営責任者(CEO)のように、強力にリードする必要も出てきている。
シー(シンガポール大学長)
賛成だ。今の大学は企業的な色合いが濃くなっている。私たちの大学も予算規模は12億シンガポールドル(約1000億円)で、
何十億シンガポールドル規模の建設計画もある。研究でも商業化できるものはしていくという動きが強まっている。
以前は学長といえば学者だったが、いまや学長は「学者プラスCEO」になっている。もう少し進むと「CEOプラス学者」になり、もっと進むと「社長」になるかもしれない。ファシズムとオヤジ妄想が混ざってる感じ。恐いというか、しょぼいというか。とにかく、いま、大学当局の言うことは一切聞かなくていいし、学生は何やってもいい。ドゥルーズは言った。「ひとは他人の夢に捕えられたとき、愚か者になる」。つまり
愚か者になるということは、他人の妄想に捕獲されてしまうことだ、と。現在、大学はまさしくオヤジの妄想に捕獲され、ベトベトになっている。暴れよう、言うこと聞くのもうやめよう、そして大学を自分たちの手に取り戻そう。