2008年7月25日金曜日

大学とはどういう場所なのか

ひみつ文書?を入手したので さっそく配布します。
『京大新聞』に載った、白石嘉治さんの講演抄録です。
以下に飛ぶとダウンロードできます。キーワードは kyoudaikouen です。
http://www1.axfc.net/uploader/Ne/so/27133.pdf

大学がどういう場所なのか、
大学生ってどんな存在なのか、
なにがわれわれの敵なのか、
じぶんのどんな欲望を どんなふうに肯定すべきなのか、
というようなことが ちょっとずつわかってきたような気がします。
読むとすごい元気がわいてきます!

2008年7月23日水曜日

札幌マニフ

洞爺湖サミットに抗議して札幌でさわいだときの映像です。楽器もっていけばよかった…スピノザいわく「後悔はその二倍のものを奪い去る」、ゆえに後悔はしないが、やっぱもってけばよかったなあ。ちなみになぜこんなに映像が短いかというと、もっと長く撮ったのもあったのだが、邪魔してきたケーサツの暴力場面を撮ろうとしたら容量がいっぱいになってて、焦ってやみくもに消してしまって、帰ってきてみてみたら のこってたのは試し撮りみたいな短いのばっかりだったのだ。ケーサツ、ほんとに迷惑です。おれが機械によわいとかそんなことはこのさいどうでもいい。

「学費ゼロ」zineをつくりました

承前、「学費ゼロ」のつづきです。
前掲『増補 ネオリベ現代生活批判序説』から、
「学費ゼロ」に関する部分を抜き書きして zine をつくりました。
これを読めば 「なぜ学費はタダであるべきか」を納得できると思います。
(もちろん納得しない人もいるでしょうが。)

以下をクリックすると、「H_52682.pdf のダウンロード」という画面が出ます。
http://www1.axfc.net/uploader/H/so/52682.pdf
で、中段よりやや上の「キーワード」というボックスに gakuhizero と入力して、
そのすぐ下の「ダウンロードします」というボタンを押すと、
「ダウンロードできる状態になりました」という画面が出ます。

(以下、読まなくても問題ありません。)
で、その直下にサラ金の広告があって、
さらにその下の「〈ダウンロードする〉」って青字をクリックすれば、zine のファイルが出てきます。
(PDFファイルは A4用紙2枚必要で、A5サイズの8ページ仕立てです。

両面印刷してまんなかで折れば A5サイズの冊子になります。
両面印刷のさいは「とじしろ位置」にご注意ください。
「短辺とじ・上」を指定するとページの方向が合うと思います。)

「キーワード」なんて設定しないで済むようにしたかったのだけど、
どのアップローダにすればよかったのだろう??
要するに 使用者に広告をスルーさせないためにこういう仕掛けになっているらしいのだが。
だれか初心者のおれに教えてください。

2008年7月21日月曜日

会議を途中で抜け出し詩を撒く

そびゆる宇宙船ビル本郷につづく坂
なぜ話通じぬ なぜ殺した話す前に
大学がないゆえにぞあらむ

やってるうちに企業化しちまう、と自転車少年が言った
企業っ気を洗い落とそう 言うこときくのよそう
脱脱脱反反反否否否
けれどおれの日々を肯う

Hey! 書記長 司会してよ
焼酎さがして彷徨ってないで
アキバわかんないって言っちまおう

かわりの世界じゃない おれの生きてるこの世が
きみがいるだけですごくすてきだ

乗れない話題 乗れないウンドー バスに乗れない 世界に遅刻
遅刻はこわい はみごはいやだ だから乗っちゃえ「乗れない」って泣きながら
それでもいいよ またこんど話そう だれも拒まれない それが新しい世界
だからもう 計画配慮他者排除実現可能性って言わないで!

2008年7月18日金曜日

学費はなぜタダであるべきか

さいきんサミットとか朝日にむかついていて忙しく、
学費ゼロ」についてちっとも書けていなかった。
エリートがはりきると きわめて迷惑な事態が生じるということの恰好の例であろう。

以下、白石嘉治・大野英士編『増補 ネオリベ現代生活批判序説』という本から、
「学費ゼロ円へ」の章を抜き書きする。
しばらくはこれを少しずつやろうと思っています。

「痛快! 学費ゼロ学」(古)開講です。

●国連による学費無償化の勧告
 去年(2006年)、日本は国連人権委員会から勧告を受けていました。それは「高等教育の無償化」に関してです。勧告っていうのは一番重い処置です。国際人権規約っていうのは当たり前のこと、子どもを虐待しちゃいけないとか、拷問はだめだとかいうことが書いてある。しかし日本政府は、国際人権規約の13条2項c「高等教育の漸次的な無償化」については保留しているんです。人権規約自体には日本もサインアップしていますが、この2項cに関しては保留し続けている。他に保留している国は、ルワンダとマダガスカルだけです。ルワンダは1990年代にフツ族とツチ族が内戦した国です。マダガスカルは世界最貧国で、政府が正常に機能してない。そしてあとひとつが日本です。国連から日本に対して非常に強いプレッシャーがかかっているわけですが、国連のロジックはこういうことです。つまり、大学を有償化したら、当然のことながら、人々が役に立つ学問しかしなくなるということです。高等教育は学問の問題、人類にとっての問題である、というわけです。どの国にも、一生懸命勉強する人、しない人、両方いますよね。でも相対的に貧しい国だと、どうしても多くの人が実学的な学問に向かってしまう。5年10年で結果を出せるような学問ですね(たとえば理工系)。相対的に豊かな国、G8に入っているような国では、もうちょっと長い視点でみて「結果」が出るようなことをしてほしい。たまたま日本に生まれた学生には、そんなセコい行動取ってほしくない。それが人類史的によいことのはずだ、と。国連はこういう意味で非常に強い勧告を出してきているわけで、このように「高等教育の無償化」というのは、地球規模でみたらあたりまえの話なんですね。

みなさん、知ってましたか? 日本は「ふつう」じゃないんです。アノマリーなんです。

2008年7月17日木曜日

矢部史郎第二部司会、反爺八総括集会(於 新宿剥出小屋)にて詠める八首

生まれてきてよかったとあなたは言った 監獄を出ての第一声 ダシになれて幸せ、と

獄中にて 松本哉『貧乏人の逆襲!』を読むといへり
高円寺から拡声きこゆ


その本は 獄舎に置いてきたとぞいへ
無産と愛の伝播、伝播、伝播

あまりにうるさいので ほろりとするいとまもなし
中央署を囲む「かえせ」の声に

「立ち入り禁止」黒いパンツの尻に燦然と
高円寺猫の差し入れとかや

ひげがすこしのびて ますますキヨシロ似(私見)!すてき
「こりてませんから」のせりふも

あれ?高円寺マニフの映像にわが友うつれり
ゆるゆるさわぐ 胡乱な大学生的人間

総じて、ぜんぜんぶれないイルコモンズ
国家権力はこの芸術家の前に無力なり

2008年7月16日水曜日

外道新聞、アサヒコム

朝日新聞のウェブ版「アサヒコム」が腹立たしい。
朝日は、このまえY. F. R. さんが投稿してくれた「学長力」記事でも明らかなように、
外道まっしぐらの超反動マスコミなのだが、
そしてもうそれはじゅうぶんわかっていたことなのだが、
今回、「嘘は報道していないからOK」という、
報道機関としてもっとも卑劣な態度を露呈した。
世界を知らず、世界を知らせず。もう新聞なんてやめちまえばいいのに。

洞爺湖サミットで、札幌市が
「宿泊予約なしにやって来る海外活動家のために」
西岡青少年キャンプ場というのを用意した。
しかし活動家たちは 自治体=警察のタッグに監視されることをいやがって(当然だ)、
べつのキャンプ場を自分たちで設置した。
あたりまえだ。見張られたキャンプなんて、反G8の精神からもっとも遠いものだ。
そこまでの経緯では、ほんとうにいろいろ大変な、うっとうしいことがあったそうだ。
(詳細はhttp://2008camp.blog43.fc2.com/blog-entry-14.htmlなど参照)

問題のアサヒコム記事は次の通り。
「サミットNGO向けキャンプ場、利用は3人」http://www.asahi.com/national/update/0709/TKY200807090381.html
(ちなみにこの記事は紙媒体の新聞のほうには掲載されていないそうです。)

怒ったキャンプ関係者が朝日に電話で抗議したところ、
電話口の男は「だって札幌市=自治体が用意したキャンプに3人しか来なかったのは事実でしょ」とのたもうた由。
たしかにそうだ。記事には「自治体が用意したキャンプ」とある。
おい、朝日。嘘を言っていないからいいってのか。
それとべつの空間で起きていたもっと大切ですばらしい事柄、
数々の食事、サッカー、音楽、ダンス、会話、
群れの出来事、世界のひらかれを報じないことは、
嘘をついているに等しい。罪悪だ。誤報だよ誤報。
この記事にみなぎる「反G8、イケてない・ふるわない」感、
これをプロパガンダといわずして何と言おう。

くりかえす、朝日 やめちまえ!

2008年7月11日金曜日

夏の夜ものもらい有して詠めり 八首

すすきのの 薄暮に消ゆるクラウンの君
おれはきみなり きみはおれなり

クラウンよ きみはわれらのメジュウムならむ
政治が芸術を欲するとぞいへ

できません という言い訳に
舞文曲筆30分!
オヤジらよつけるならぜひ「想像力」をしも

大学をかえせもどせと春の詩人

わが青春は black なりき

雨上がり 美竹公園の会議の夜
「たすけてうなぎ」が居てよしとぞ告ぐ

友をかえせ
シュプレヒコールが豊浦の朝霧をさく
虹色ウィッグのセクシーなアナキスト

友よわれはきみの言葉がこの世界をひらく日を一度たりとて疑わじ

わがきみよ つぎのなつにはマッダレーナ島へ
ゆかむわれはパリのきみをおとなわむ
Next is Italy!

2008年7月7日月曜日

学長たちの妄想

今朝の朝日新聞(7日)の11面がかなり寒い。

ふだんは新聞なんて一切読まないのですが、北海道のこともあるのでつい購入してしまいました。

さてその11面では、シドニー大学シンガポール国立大学ロシア極東国立総合大学慶応義塾大学の学長が対談しています(「国際化時代の指導力は?国内外4大学のトップに聞く」)。環太平洋大学協会の学長会議だって…。何それ?たとえば以下のやりとりですが、むかつく、とか、もうそういうレベルじゃないよね。まさにスキャンダル=醜態。ほんとうに、学生は暴れてもいいし、何やってもいいんだとはっきり納得させられます。



―― 大学の意思決定が重要になる中で、学長のリーダーシップはどうあるべきでしょうか?

ブラウン(シドニー大学長) どの学長もボトムアップの意思決定が大事、と言うでしょうが、おそらくウソをついていますよ(笑い)。[……]いまや大学は巨大なビジネス組織になりつつある。例えば、私の大学なら14豪ドル(約1500億円)の予算規模をもち、6千人近いスタッフを抱える。学長は最高経営責任者(CEO)のように、強力にリードする必要も出てきている。

シー(シンガポール大学長) 賛成だ。今の大学は企業的な色合いが濃くなっている。私たちの大学も予算規模は12億シンガポールドル(約1000億円)で、何十億シンガポールドル規模の建設計画もある。研究でも商業化できるものはしていくという動きが強まっている。以前は学長といえば学者だったが、いまや学長は「学者プラスCEO」になっている。もう少し進むと「CEOプラス学者」になり、もっと進むと「社長」になるかもしれない。



ファシズムとオヤジ妄想が混ざってる感じ。恐いというか、しょぼいというか。とにかく、いま、大学当局の言うことは一切聞かなくていいし、学生は何やってもいい。ドゥルーズは言った。「ひとは他人の夢に捕えられたとき、愚か者になる」。つまり愚か者になるということは、他人の妄想に捕獲されてしまうことだ、と。現在、大学はまさしくオヤジの妄想に捕獲され、ベトベトになっている。暴れよう、言うこと聞くのもうやめよう、そして大学を自分たちの手に取り戻そう。

2008年7月3日木曜日

札幌に行ってきます

最近あんまり書いていません。サミットがむかついて。
UN(E)さんは 6月末におこなわれた世紀の愚行「大学サミット」を邪魔しに、
すでに札幌へ行かれたらしいですね。
おれは 7/5(土)の大デモへ行ってきます。
帰ってきたら報告書きます!