2011年5月9日月曜日

ぜんぶ放り出して出て行こう

けっこう楽しそうだった天狗ブロック。つい音のでる車についていっちゃったけど、こっちにも入ってみればよかった!!

いずれにせよ、もはや被曝は自明である。数値や安全性をめぐる言説は無効である。放射性物質は遅かれ早かれ、何らかのかたちで体内にとりこまれるだろう。このペストの時間のなかで起こるのは、群衆の真実をめぐる闘いである。退避すべきは「産む性」だけではありえない。人殺しをやめさせること、資本主義の聖遺物である原発と訣別すること。馬鹿げた社会を止めること。われわれは身の程をわきまえることなく振る舞うだろう。
叛乱は多岐にわたるはずである。被災者のローンの取り消しを求めて、ヴォランティアの大規模なサボタージュが発生するだろう。避難先の自治体の庁舎は、無条件の生活保護を要求する難民たちによって占拠されるだろう。現金を手にした彼/彼女たちの一部は、東電、日立、東芝、三菱などの社宅や保養所で暮らしはじめるだろう。御用学者の授業はボイコットされ、学生たちは専門家にしかわからない知識などないと気づくだろう。
武器をとる必要はない。破壊すればよいだけである。4月10日の東京での反原発デモには2万人の参加があった(5月7日のデモもおそらく同規模であったようにみえる――引用者注)。政党や労組によらないデモとしては、すでに68年の規模をこえている。原発は止まり、われわれ自身の手によってブラックアウトがひきおこされるだろう。くりかえすが、パニックを肯定し、新しい気象学の時間を生きなければならない。われわれがうろたえ、怯え、悲しみ、絶望するとき、情動そのものを労働に組み込んできた資本の支配は終息へと追い込まれるだろう。原発の破壊は認知資本主義の内破であり、それは革命のなかの蜂起のはじまりにほかならない。

(『来たるべき蜂起』翻訳委員会「流言の氾濫はすでに革命の到来を告げている」、『現代思想』2011年5月号)

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