2010年10月15日金曜日

年金改革と高校蜂起

フランスの高校生が詩を撒いている。反年金制度改革をかかげた先日12日の統一行動では350万人が路上にくだり、石油精製所をはじめとする公共セクターが無期限ストを継続しているが、この運動のハードコアを担っているのは高校生たちである。フランス全国の約350の高校が生徒みずからの手で封鎖されており、その数は今後も増えつづけるだろう。
年金改革をめぐって高校生がうごく。これは、若い世代が古い世代に媚びを売っているということでもなければ、若い世代が年金改革反対のマスコットとして利用されているということでもない。高校生たちはコモンズへの感覚的な確信からうごいているのであり、その確信は、年金をただしく運用すればよいといった古い世代にはびこる改良主義をはるかに凌駕している。じっさい、警官隊と衝突し、高校正門にピケをはり、オペラ座に向けてデモをする高校生たちはわれわれにこう告げるかのようだ、「年金制度など、コモンズのアレンジメントとして最悪ではないか」、「別のアレンジメントがいくらでも可能ではないか」と。高校蜂起にはコモンズをめぐるこうしたラディカルな問いが潜在しているのであり、それゆえ、今回の反年金改革運動において、労働セクター的な動員がどれほどの規模に達しようとも、運動のイニシアティヴは高校生たちがにぎっているのである。すごいぜリセアン、すごいぜリセエンヌ!

Nanterre(18/10/2010)

Dijon(15/10/2010)

Belfort(14/10/2010)

Montpellier(14/10/2010)

Arles(14/10/2010)

Marseille(14/10/2010)

Tarbes(14/10/2010)

Avranches(12/10/2010)

Paris(14/10/2010)


Paris(12/10/2010)

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