メーデー。ギリシアから聞こえてくる蜂起の音楽に耳を澄まそう。バルカン半島の最南端に位置するこの小国には現在、全ヨーロッパの重圧、ひいては全世界の重圧がのしかかっている。たとえば、当地で叫ばれているのは「IMF go home !」である。考えるべきは、統一通貨のもとで一国の経済が破綻するとはいかなる事態かということであり、そうした事態のもとで繰り返される民衆蜂起の意味である。かつてフーコーはイラン革命について「全世界の重みを取り除きたいと思う、素手の人々の蜂起」であると語った。それからおよそ30年、「全世界の重み」を感じているのは現在のギリシアであり、それを払いのけるためにギリシアの人々はまさに「素手の蜂起」に打って出ているのだ。このクソの世界に明日はない。ただこのギリシアにのみ未来のイメージは到来する。
5月7日には不可視委員会『来たるべき蜂起』の邦訳も刊行されると聞く。燃え上がるのはギリシアばかりではない。
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