
フランスの失業者がストライキを開始した。
洒落や言葉あそびではない。
誰しも首肯するだろうが、
われわれが生きているのは世界=企業なのだ。
この世界=企業において、
失業者とは無賃労働に従事する労働者である。
世界=企業の組織的な搾取は以下のとおりだ。
失業者のストライキ、これぞ現代の真正なるストライキである。

解雇され、水道を止められ、ガス代や水道代を徴収され、
差し押さえされ、交通代自腹でハローワークに毎日行かされ、
路上や地下鉄で呼び止められ、
労働意欲があるふりをさせられ、
最低賃金の四分の一のために労働させられる。
私はなんとか切り抜ける
君はなんとか切り抜ける
奴らを紛糾させてやろう。

モチベーションのストライキ
同化へのストライキ
ゆっくりしよう
マネージメントは殺す
君は君自身のアントレプレナー
なんの代償もなくただ現金がほしい
雇用警察を武装解除しよう

マネージャーよりは失業者でありたい
という訳で、フランス各地で「失業者たちのストライキ」が
展開されているのだ。
雇用センターを「失業者たちのストライキ」が襲い、
占拠が頻発している。
また、レンヌでは40人がスーパーMonoprixで
自発的値引きを試みた。

ともあれ。
ギリシャの蜂起が予示的=事後的に示すように、
企業=世界を滅ぼすことが肝心だ。
危機に踊らされてはいけない。
危機は資本主義そのものだからである。
企業=この世界をサボタージュしよう、ラッダイトしよう。