
現在、パリ第8大学正面には以下のような横断幕がかかげられている。

「もし奴らがわれわれの言うことを聞けないなら、われわれを恐れることになるだろう。ゼネスト!」

学内。「サツかならず者か」

「選ばなくてはならない」

「サツどもも自殺すれば半分は許せるだろうか」
中世の大学において権威である神学部にたいして抗争した人文学者。その抗争のさなか、人文学者は無頼漢=ゴリアールとなる。当時の大学街に夜な夜な響き渡っていたのは、幸福、無為、メランコリー、そして愛を歌うかれらの哀切な歌声だった。「サツかならず者か」と書かれた壁詩は、たんなるヤクザ者の戯言ではない。その言葉は、ボブ・ディランの歌詞を引用しつつドゥルーズが述べた「裁く者であるよりは清掃人でありたい」という一文とふかく共鳴する。そしてこの壁詩は世界中の大学で意味を持つだろう。たとえば警察=法政大学にあらがう文化連盟の学生。
いずれにせよ、学生たちの詩――つぶやきであれ叫びであれ――が世界を囲繞するとき、蜂起は結晶するはずだ。
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